やゆよのあゆみ

木の花ファミリーという共同体で、人と自然と調和して暮らしています。生きることとか人間のこととかを書いていきます。

突破口の先に湧く泉

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10月8日、今日は二十四節気では「寒露」というそうです。

露が冷気によって凍りそうになるころ、という意味だそうです。地球暦では、春分を0°として、秋分が180°。今日は秋分から15度まわった、195°にあたります。

 

これから大切に育ててきた作物達を収穫していく、忙しくも大事な時期がやってきます。これまでの積み重ねの総仕上げであり、結果を頂くという時期でもあります。この結果を、文字通りまた来年の「糧」として、次回に活かしていくことが、私たち農に携わる者の生き方です。

 

深まりゆく晩秋の今は、農事や作事も転換のとき、経済も冬の山(クリスマス・年末年始)に向かって動き出す時期です。今年一年の体験が、経験へと蓄積される秋、少しずつ来年のイメージも湧いて来ているのではないでしょうか。地球暦 - 【TIMES】2017/10/08 11:22 寒露(かんろ)Cold Dew... | Facebook

 

そんな作物達は、私たちにはどうしようも出来ないほど巨大な力の中で育まれています。誰にも、雨をコントロールすることも、太陽を夜に輝かせることもできません。

 

宇宙がゆらぎ、銀河が渦巻き、惑星が廻りて巡る。その星々の中に私たち生命が存在しています。

 

私たち生命は、そのような巨大な力によって導かれ、進化してきました。

身を焼くような太陽光線を、逆にエネルギーに変えたからこそ葉緑素を持った植物が誕生しました。酸素の強力な酸化作用を、逆に呼吸という燃焼エネルギー源に変えたからこそ、動物が誕生しました。

 

農耕や文字が発達したのも、地球の気候変動により食料を貯蓄せざるを得なかったからですが、それにより人類はさらに高度な知的生命体として進化しました。

 

いつも私たち生命は、太陽や、地球の変化といった、誰の力でもどうにもできないほど巨大な力から課題を与えられ、それを突破することで進化・発展してきたのです。

 

木の花ファミリーは今、壁に突き当たっています。

これもまた進化のきっかけであり、突破することで、問題点はエネルギー源に転換します。これは人類がいずれ突き当たる壁であり、私達は先んじてその壁にチャレンジしているのです。

 

その突破口は、気付きという悟りによるものであり、悟りは客観的視点であり、客観的視点は変遷を見ていくということだと、なかのんのブログ「木の花ファミリーの経済から世界を見る」で語られました。

konohanafamilyeconomy.blogspot.jp
先に紹介した話に続けて、いさどんは「生きていれば、変遷を見ていくことが出来る。変遷を見るということは、客観的視点で見るということであり、それが悟りだ」ということを言っています。

変化変容がこの世界の法則です。宇宙は常に新しいところへと進み、季節は巡り巡ります。囚われを外せば、すべてのものは自ずから変化していきます。自分のことも他者のことも世界のことも客観的視点に立って、その変遷を見ていく。人は兎角、今の状態に反応し判断しがちですが、そういう反応を置いておいて、奥にある流れを感じていく。その姿勢が人にゆとりと余裕を与え、その波動はきっと希望となって世界に広がっていきます。

突破口は気づきにある。

それを意識し生活する時、今この場に桃源郷ロータスランドが誕生することでしょう。

 

私たちがこの世界から与えられている課題は何なのか。

それに気づいていくためには、変遷。そしてもう一つ、視点があるのではないかと思いました。

 

過去・現在・未来という時間を軸としたものをトキとすれば、いくつもの方向から光を当て、対象を多面的に観るという場所を軸としたものをトコロ。このトキとトコロ、時間と空間で、物事を立体的に観ることで、客観的視点、悟りという気付きに達するのではないでしょうか。

 

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みかちゃんが描いた絵。ひとりひとりが心宇宙の探索機

 

人は、人のことはよく観えても、自分のことは観えないものです。自分という枠から飛び出して、自分達を外から捉え、方向性を正していく。それが出来ないからこそ、私達人類は、この地球を癌細胞のように、蝕んでいるのです。

それは、個人の人生においても言えることです。節目節目を大切にして生きるからこそ、一つひとつにけじめが付き、次の段階を楽しめる。そんなダイナミックな人生を送ることが出来るのです。

 

私たちは何のために生きているのか。

 

この不思議な生き方を、みんなで照らして、解き明かしていきませんか?それが私たち木の花ファミリーの突破口であり、人類の突破口でもあるのです。その先には、生きることへの確信という柱に降り注ぐ、エネルギーの泉があるのです。

 

これからの人類は、渇きから求めるエネルギーではなく、満たされ溢れるエネルギーで生きていくのです。

 

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秋分ロータスランドに掛けられた絵。天から光の柱が降り注ぎ、池には銀河が渦巻いている。