やゆよのあゆみ

木の花ファミリーという共同体で、人と自然と調和して暮らしています。生きることとか人間のこととかを書いていきます。

女の業の深さと、男の弱さは活かし合うためにある

女性は男性よりも業が深いという。

 

確かに木の花でも女性メンバーの方が、身も心もボロボロというところまで行った人が多いように思う。世の中を見てもそのように思う。

 

 一方で男性は女性よりも打たれ弱い。日本の年間自殺者数の男女比は男:女は7:3だ。木の花でも、いさどんが男性にとても配慮して接していることや、出て行くメンバーも男性の方が明らかに多い。

 

 こういった男女の傾向は、別々に見れば問題点だが、本来は活かし合えるもののはずだと思う。男と女、性の起源をたどれば見えてくるものがあると思う。

 

 

■単細胞の接合

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ミドリムシ:画像はこちらからお借りしました。

21億年前、環境が悪化した場合に限り、単細胞生物同士が接合し遺伝子を交換することによって、環境に適応した変異体をつくりだした。

 

 

■殖産分化

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ボルボックス(藻の一種):画像はこちらからお借りしました。

10億年前、単細胞生物から多細胞生物へと進化。生殖と生産を一つの細胞で担うより、別々に役割分担した方が効率が良いので生殖細胞と体細胞に分かれた。

体細胞(筋肉・神経・消化器官)

生殖細胞(精巣・卵巣・子宮)

 

  

■精卵分化

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受精:画像はこちらからお借りしました。

10億年前、安定が求められ栄養を蓄える卵子と、競争により淘汰されることで変異を担い運動する精子に分かれた。雌雄同体。

 

 

■躯体分化(雌雄分化)

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画像はこちらからお借りしました。

それまで、雌雄同体としてひとつの体で精子卵子を作り出していたが、オスメスに分かれ役割分担した。

安定が求められる卵子を生み出す躯体=メス

変異に対応する精子を作り出す躯体=オス

 

 

 

こうして、すべてをひとつで担っていた単細胞生物から、様々な役割を分担し男と女が生まれた。男は変異を担い、女は安定を担う。

 

女は男の二倍業が深いというのは、本来、生殖を担うために高めた能力、安定性=強さが、問題として表れている。

 

男が弱いというのは、本来、外の世界で生産や仕事を担うために高めた能力、変異性=弱さ(環境の変化に対する敏感さ)が問題として表れている。

 

 

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画像はこちらからお借りしました。

 

地球はひとつの生命であり、共同体もひとつの生命である。

男女もまたふたつでひとつの生命である。

  

男性は「弱さ」とも言える、変化に対しての敏感さを生かし、女性に伝達することで、男性は共同体をあるべき方向へ導く柱となることが出来る。

 

女性は「業の強さ」のとも言える、安定性を生かし、共同体をより安定させ充実した豊かな場所にすることが出来る。

 

男と女は本来、ひとつの生命であり、より高度な生命に進化するために分かれたのであって、お互いの能力を活かし合うようになっている。

 

男性の弱さと女性の強さは、この共同体をより豊かな生命体へと変化させていける。

男と女が活かし合うことで、世の中の動きに機敏に適応し、同時に安心のある豊かな場所を実現する共同体になっていける。

 

この共同体がより充実したものになっていくということは、人類という共同体がより豊かな生命体へと進化していくために、雛形になるという意味でもある。