感じること 考えること
感じることは、拡げていくこと。
考えることは、収めていくこと。
すべてのものはDNAのように螺旋を描きながら運動している。
銀河団も銀河も、太陽も月も地球も、原子も電子も。
人の心もまた、感じることと考えることを繰り返して活動している。
それは拡大と収束、受動と能動、右脳と左脳、母性と父性とも言える。
そのふたつのバランスが取れていることは、調和であり健康であり自然である。
偏りは、矛盾であり、病であり、痛みを生み出す。
思考に偏りすぎると、イメージ・主義・理論に囚われる。
感覚や直感は鈍り、今という瞬間から意識は遠ざかる。
他者の意見が受け取れなかったり、
目の前の大事なことを見過ごしてしまったり、
自分の内側から湧いた、直感や違和感を見逃してしまう。
感じることに意識を向けて、心を開くと、人の言葉が心で受け取れる。
手にした道具に神経が通う。
自然や宇宙と心が通う。
感じることで、枠を外し、
考えることで、枠を固める。
そうやって、変化と定着を繰り返し、その流れの中に身を委ねていく。